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目覚めるとそこは青空
目覚めるとそこは青空

ひょんなことから2009年製のホンダ・オデッセイ(DBA-RB3)を手に入れた俺たちは、せっかくだからということで車中泊仕様に改造し、ここを第二の家としたのであった。

なんかオデッセイってフルフラットになるみたいですが、この旧型のものはフルフラットにはならない。そこでイレクターパイプと合板を使ってDIYで車中泊仕様にしたので、その方法と、実際に親子3人で寝てみた感想を紹介します。

フルフラットにはならないけど車内は広い

最近のミニバンはフルフラットになるモデルも多いですが、この時代のオデッセイは残念ながらフルフラット非対応。2列目、3列目のシートを倒しても、大きな段差や隙間ができてしまい、このままじゃ寝れん。

しかし、それでも車内は十分な広さがあるので、自分で作っていく!

総額3万円くらい!オデッセイを車中泊仕様にする

全体の費用は、工具代を除けば3万円もかかってないと思います。ちゃんと計算してないからわからんけど、多分ね。

フレームは「イレクターパイプ」

イレクターパイプでベットフレームを作る
イレクターパイプでベットフレームを作る

ベッドの骨格となるフレームには、ホームセンターでおなじみの「イレクターパイプ」を使用。

これを適当な長さにカットし、ジョイントで繋ぎ合わせることで、デコボコしたシートの段差を吸収する、水平なベッドフレームを組み上げました。

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ウサミミ
当然、天井がちょっと低くなるのが辛いところではある。

天板は軽量な「ファルカタ合板」(ただし強度は不安)

ファルカタ合板を敷くとベッドの出来上がり
ファルカタ合板を敷くとベッドの出来上がり

フレームの上に敷く天板には、軽さが魅力の「ファルカタ合板」を選びました。ただ、このファルカタ合板、軽量なぶん強度が弱いのがネック。

さらに、一枚板だと車に積み込めないので、トランクに収納できるよう複数枚にカットしています。その結果、大人が乗ると少ししなる感じで、正直なところ強度はかなり不安です。まぁ、別に割れてもびっくりするだけで怪我することはないだろう。

寝心地の決め手は「ふかふか寝袋」

コールマンの寝袋を敷けば不安は消えて見た目はベッドに
コールマンの寝袋を敷けば不安は消えて見た目はベッドに

この強度に不安のある天板の弱点を補ってくれるのが、寝具です。

我が家で使っているのは「コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ」。これ1つでも結構ふかふかなんですが、我が家では贅沢に2セットを使用し、これを床に敷きました。

デカくて重いですが、その分かなりふかふか。こいつのおかげで、下の板の硬さや多少のしなりは全く気にならず、快適なベッドが完成しました。

その他の快適化DIY:窓の遮光カーテン

遮光カーテンを窓に貼ればこの通りのおねんね具合
遮光カーテンを窓に貼ればこの通りのおねんね具合

窓には、オートバックスで買った遮光カーテンを取り付けています。

カーテンの端にマジックテープを貼り付け、車内の布部分に直接ペタペタと貼り付けるだけの簡単仕様。手間はかかりますが、これでしっかりプライバシーと暗闇を確保できます。

実際に親子3人で車中泊してみた感想

見た目は簡素で、少し硬さも感じる手作りベッド。しかし、実際に寝てみると…全然、快適に寝れました。

広さも十分で、私と妻、そして3歳の娘の3人でも問題なし。当日は過ごしやすい気候の山の中だったので、大人は快適でした。

ただ、娘は少し暑がりなのもあってか、汗をかいていて少し可哀想でしたね。夏や冬の温度管理は、今後の課題です。オールシーズンで車中泊できるよう、ポータブル電源の導入などを検討していきたいところです。

まとめ

ベッドの下には荷物を収納できる
ベッドの下には荷物を収納できる(マットは適当にあったものを試しに敷いてみただけ)

フルフラットにならない旧型オデッセイでも、イレクターパイプと合板を使えば、低予算で十分快適な車中泊空間を作り出せました。

強度の不安は良い寝袋でカバーする、という割り切りは必要ですが、週末のちょっとした冒険には最高の城だと思います。もう家いらない(いや、それはない)。