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山の中に大観音
街に溶け込み主張しすぎない佇まいをしてるけど、やっぱりなんか異質に感じる大仏が好き

昔の話ですが。

私はとあるスペースで受付の仕事をしていました。ちなみに健全なお店です。受付なので、新規にやってくるお客さんに、店のシステムなどを説明するのが役割です。

そんな私の前に、その日も1人女性のお客さんが来店してきました。早速その人を座らせて、私はいつものように資料を見せながらお店の説明を始めます。

しかし、そのお客さんはどうも私の説明が耳に入っていないようです。何か雰囲気がおかしいぞと思ってお客さんの顔をよく見ると、何か驚いたような顔で私のことをやたらと凝視してきます。そして彼女は言いました。

「どこかで会いませんでした?」

と。

誰だよお前は

観音様

いやなんかすごいびっくりした顔でこっちを見つつ、何やら過去の記憶を呼び戻そうとしてるけど、わしゃあんたのことなんて知らん。

私はその人のことを全然知らないのです。知らないのに「どこかで会いませんでした?」と聞いてくる。これは他人の空似でしょう。よほどそっくりだったんでしょうね。なるほどうんうん…。

「いや、これナンパか?」

私は思いました。そう、「以前どこかでお会いしませんでしたか?」なんて、ナンパの常套句じゃん。しかも相手は女性。ちょっと手法が古いけど、これはナンパか?

半跏像
片足を上げる半跏(はんか)スタイルの観音様

私は答えました。「いや、会ったことないと思いますけど…。」

その女性は和田アキ子でした。いや、正確には和田アキ子に似てる人でした。残念ながら私のストライクゾーンからは大きく逸れるボール球です。ごめんよアキ子、私は新庄のようにボール球に手を出す勇気はないのです。

しかしアキ子はめげません。過去の逢瀬を否定する私をそれでも見つめながらやはり考えているようです。

ただ、何を言われても否定する私にいよいよ根気が折れたのか、アキ子は渋々認めて帰って行きました。何しにきたんだよ…。

アキ子は山に帰り、その後二度と降りてくることはなかったと言う。以上、私の思い出話でした。

この観音様、「どこかで会いませんでした?」

片足を投げ出す観音様
傍若無人に足を投げだす姿がかっこいいだろ?

さて、この日私は九州一周旅行の最終日を迎えていました。長崎から福岡への帰り、途中で寄ったモスバーガー佐賀江北店の駐車場で、山の中にいらっしゃるこの観音様に偶然出会ってしまったのです。

そしてこの観音様と対面した時に私は思いました。「どこかで会いませんでした?」と。

福崎日精さんの観音様
この顎のたるみが可愛いよね(失礼)

そう、この仏像、大仏メーカーとして有名な、福崎日精さんの作品なんだそうです。私も過去に新潟や埼玉、そしてブログには掲載していないけど愛知など、各地で彼の作品を見てきました。

これらの仏像とお顔立ちが似通ってます。特にこの人、像に瞳を入れるんですよね。上記の秩父の護国観音の記事を見てもらうとわかりやすいと思うんですが、なんかトリッキーな技を使ってきます。とまぁそういうわけで、私はこの仏像に既視感を覚えたのでした。

斜めから観音様

そして既視感繋がりでアキ子との思い出の扉が開かれてしまったわけです。せっかく封印してたのに!

振り子みたいなの

観音様の土台には振り子みたいなものがあります。

何これ
何これ?

「以前、どこかで会いませんでした?」

次にアキ子が訪れるのは、あなたの元かもしれない(唐突なホラーEND)

この記事の撮影機材
カメラ1:DP3Merrill
カメラ2:RX100M3

東照寺身代わり観音の詳細情報

公式サイト:なし
住所:〒849-0501 佐賀県杵島郡江北町 大字山口新宿1507
電話番号:0952-86-2700
場所:Googleマップで見る

営業時間:多分いつでも
入場料:無料
駐車場:あり

備考:何もねぇ。