記事内に広告を含むことがあります。

老眼めがね博物館の外観

どうも、斎藤です。

迫りくる老眼の恐怖に備えるために、はるばる東京は池袋までやってきました。池袋駅から南東に向かって徒歩10分ほどで到着したのは老眼めがね博物館。パルテノン神殿よろしく掲げられた看板とそのネーミングにほほえみつつ、壁一面に掲げられためがね、メガネ、眼鏡の数々に圧倒…!さすが人口密度ナンバーワンの東京で博物館の名を掲げるだけあって、外観からキマってます。実際、ここは博物館ではなく眼鏡屋と呼んだ方が適切でしょう。普通に、眼鏡を売っているお店です。

到着したのは営業開始時間の10時半数分前。しかし、それなのに既に店内には数人の人々がいました。それも、私のような興味本位のペーペーではなく、本当に眼鏡・老眼鏡を欲しているような方々が。さてはこの店、見かけによらず本気だな?というわけで店内に飛び込んだのであった…。

※追記:残念ながら閉店しました。

老眼めがね博物館のすごいところ1:壁から天井までメガネやサングラスがびっしり

入り口から見る店内の様子

外観からしてすでに眼鏡だらけなのですが、店内もこれまたすごい。商品が眼鏡なら、壁や天井に掲げられているものもすべて眼鏡類(その内訳はほぼサングラスだと思われます)。もはやどれが売り物でどれが装飾品なのかわからず。

壁や天井にもサングラスが飾られている

このお店は、眼鏡の卸問屋の倉庫を改装して2009年にオープンしたそうです。てなわけで過剰なまでに眼鏡が保管されているわけですが、どうも肝心の老眼鏡については在庫が不足しているようで、公式サイトでも「老眼鏡が不足しているので売ってください」と呼びかけ続けています。高齢化社会ですもんねぇ。

密度が高い店内の様子

陳列されている商品は辛うじて箱に入っていたり、個包装になってたりしますが、それでも一般的な眼鏡屋と比較すると密度が高い。

密度感が伝わるでしょうか

商品よりも飾られているメガネ類の方が多いのではないでしょうか。もはやこの店には白い壁などないと言っても過言ではありません!

老眼めがね博物館のすごいところ2:安すぎる価格設定 サングラスは29円から

販売されている眼鏡類

更に凄いのはその価格。Amazonで老眼鏡の相場を見てみると、安いものでも1,400円前後。では老眼めがね博物館の相場は?と言うと、ほとんどが1,000円以内のものばかり。それどころか、最も安い老眼鏡だとなんと48円だそうです。サングラスに至っては最安のもので29円という驚きの価格。逆に29円の根拠はなんなんだ。その29円にはどのような費用が含まれているのでしょうか。謎すぎます。

9割引の値札

理由あり物件なんてものものしい言い方されると躊躇しちゃう。ただただ発売元が廃業になっただけなのに(笑)価格は怒涛の9割引で、0が1つ飛んで395円!いいのかそれで!

ギリギリ特価の値札

こちらはなんと1,000円50銭引き!これぞまさにギリギリ特価ですね。文句なし!ちゃんとお釣りがあるようで、板垣退助モデルの50銭札がもらえるようです。ちなみに50銭札は利用不可なので、お釣りとしてもらっても使えません。計算上では100銭=1円ですが、法律上では1円以下の貨幣の価値は0なので、100銭集めても1000000000銭集めても両替はできないそうです。

ただ、ピン札でもらえるようなので、ヤフオクで転売したら多少の値がつくかもしれません(笑)

老眼めがね博物館のすごいところ3:メガネを買うのにお金はいらない

お金はいらないとの店内掲示

店内に掲げられる「お金はいりません」の文字。これはただで持っていけというわけでも、何かしらのとんちでもなく、「現金以外の金券なども使えるよ」ということ。そういう意味ではカード払いや電子マネー払いが横行している現代において、特に目新しいわけではないのですが、すごいのは切手やテレフォンカードでも支払いできるところ。家に余ってる100円切手なんかを握りしめてサングラスを買いにこれるわけです。また、図書カードやビール券も利用できます。ガバガバじゃねーか!

老眼めがね博物館のすごいところ4:初来店で老眼鏡かサングラスがもらえる

無料進呈コーナー

安いうえにお金以外でも支払い可能、挙句の果てに老眼鏡・サングラスを無料進呈ときました。もはやメガネやサングラスを販売している店というよりは、それらの普及を目指している組織かなにかなのか、という気さえしてきます。

しかし残念ながら無料コーナーには私のお眼鏡に叶うものがなかったのでこれをスルー。無料のものはそんなにでしたが、販売されているもので素敵なサングラスを2つ見つけたので買ってしまいました。どちらも100円くらいものでした。今は家で眠ってますが…。

公式サイトによると、初来店でメガネが無料進呈されるのは期間限定のようです。老眼鏡だけは年中無料進呈。しかし初来店かどうかってどうやって見分けるんだ…。

老眼めがね博物館のすごいところ5:公式サイトが熱い

マイケルコレクション(謎)

てなわけでイケてるサングラスも購入できて、ホクホクな老眼めがね博物館でした。既に閉店したため公式サイトも閉鎖されてしまいましたが、以前面白いページがあったので紹介します。

まず「売れ残りのメガネを長期間倉庫に保管すると、気の流れが滞って会社の運気を悪くします(アメリカ銀行協会調べ)。」という一文で始まりまして、まぁ在庫を抱えっぱなしにすると会社にとってよくないよねって話だと思うのですが、アメリカ銀行協会がそれを調べたのか…と。

他にも、在庫を売りたい場合にどうするかって、そこには「倉庫のトイレを、ピカピカに磨き上げる(アメリカ生命保険調査より)。」とあるのですが、これもまたアメリカで今度は生命保険調査という謎ソースで、これがまぁ生命保険会社だったとすると、倉庫とか普通ないよなぁと、まぁ、謎です。

最後にグッと来たフレーズを紹介します。

廃業覚悟のメガネ問屋。年間休みなし、給料なし。破れかぶれの貧乏タレのハゲおやじ(店主)が、命の限り安くします。買って下さい、お願いします。

かなりの破れかぶれ具合。ところで水曜日は定休日では?修理作業なんかは水曜にやってるのかな。

老眼めがね博物館のすごいところ6:老眼鏡を世界に届けている

もう一度店内の様子

せっかくなので最後は良い話で締めましょう。老眼めがね博物館では、不要になったものや販売できないものを引き取って、修理したうえで世界中の高齢者に渡す活動をしているそうです。素敵じゃないか。東南アジアとかだと、日本で走っていた古い電車やバスが転用されているように、老眼鏡も転用されているのかな。

また、テレビや新聞に取り上げられたり、観光バスツアーでバスが来たりと、かなり存在感を放っているようです。珍スポットとしても面白いし、高齢者からしたら格安で老眼鏡を手に入れられるのはありがたいですね。そして社会貢献にも積極的で、老眼めがね博物館はまさに世代・国籍を問わずに受け入れられていますね!Love Trumps Hate!(トランプ嫌い!)

老眼めがね博物館の詳細情報

公式サイト:なし
住所:〒171-0022 東京都豊島区南池袋3丁目16−9
電話番号:03-3984-5652
場所:Googleマップで見る

営業時間:10時半~19時
定休日:水曜日

備考:サングラス買ったらメガネケースもついていきました。わいわい。