従量課金制住居
こんにちは、相変わらず家を持たない生活をしています。斎藤です。
家がない代わりに、「ADDress」と「HafH」というサービスを使っています。最近、unito(ユニット)というまた新しい住居系サブスクサービスを知りまして、これがまた縛りもほとんどなく、良さげなサービスです。
アドレスホッパーの人はもちろん、単純に安く都会に住みたいという人にもおすすめできそうです。
- 外泊数に応じて家賃が下がる(1泊2,000円前後割引)
- 最短契約期間は1ヶ月で縛りが緩い
- 東京だけでなく福岡、金沢、奈良など地方にも施設あり
「家にいない日が多いほど家賃が下がる」というのが面白いサービス。外泊するほど家賃が下がるので、家を開けることが多くても無駄にならない。掃除や水道光熱費は不要。一方で対象施設には一般のホテルが多い。また、友人を家に招くことは基本的にはできないと考えた方が良さそう。
目次(もくじ)
unitoとは
画像引用元:unito
冒頭の通り、住居系のサブスクサービスです。契約すると、unitoに加盟している施設を自分の家として利用できます。用意されている家はアパートタイプの普通の住居と、ホテルタイプがあるようです。
これまでの住居サブスクと異なるのが、借りている部屋を使わない日に応じて家賃が下がるという特徴。
画像引用元:【 コワーキングスペース完備・夕方にフリービール・無料コーヒー朝食付き】渋谷の中心で新生活を!
例えば家賃115,500円の部屋の場合、外泊すると1泊につき3,850円割引になります。月に5泊外泊すると、19,250円引きとなり、次の家賃の支払額が96,250円となります。
ただし、外泊中は誰かが自分の部屋に宿泊することもあります。これを「リレント」と言って、「部屋にいない日が増えるほど家賃が安くなる」「部屋にいない日はホテルとして誰かに貸し出される」というのが特徴です。

unitoの良いところ
水道光熱ネット掃除様々なコストが不要
画像引用元:unito
unitoで部屋を契約後、月々発生する費用は家賃だけです。水道光熱、ネット、共益費などなどは全て家賃に含まれています。また、いずれの施設にも家具が備わっています。外泊して他の利用者が部屋を利用した場合には清掃も行われるようです。

予約を取得する必要がない
ドミトリー形式=カプセルホテルとほぼ同じ(※写真はunit施設ではありません)
私が契約している住居サブスクのHafHやADDressは、いずれも事前に予約申請が必要でした。予約が埋まっていれば利用できないため、うまく利用できないこともありました。
一方でunitoは1ヶ月単位での契約となるので、いちいち予約申請する必要がありません。この辺りの使い勝手は普通の賃貸に近いのでナイスです。
最短契約期間が1ヶ月のみ
二段ベッドタイプのドミトリーもあるよ(※写真はunit施設ではありません)
こういうサービスって縛りがきついイメージあるんですが、unitoはかなり緩いです。まず最短契約期間は1ヶ月間だけ。また、解約(退去)は20日前までに申請する必要があります。
結構縛りはゆるいので、気軽に利用できそうですね。「3ヶ月だけ住む」なんてことも可能です。また、「東京に6ヶ月」「福岡に6ヶ月」という感じで、一定期間ごとに拠点を引っ越すような使い方もできそうです。
unitoの悪いところ
契約時にデポジットが必要
これは軍隊の寝室や!(※写真はunitとは無関係です)
初めて利用する際には、家賃の60%分のデポジットを払う必要があります。このデポジットはあくまで保証金なので、退去した翌月には返却されます。
また、デポジットと共に初回登録料が9,800円かかります。このようなデポジットや初回登録料は、HafH、ADDressといった類似サービスにはない費用なのでデメリットに感じます。
東京以外の拠点数がまだ少ない
画像引用元:物件検索 | unito(ユニット)
東京以外だと千葉、神奈川、静岡、石川、京都、大阪、奈良、福岡に拠点があります。まぁわりと主要都市は抑えているんですが、田舎でゆっくり暮らしたい、という人には不向きですね。
どちらかと言うと「都会に安く住みたい」というような、シェアハウス思考の人に向いているかもしれません。
外泊に応じた割引には上限がある
「リレントがあるから、1ヶ月間丸っと沖縄にでも旅行に行く時も安心!」かと言えばそうでもありません。
リレント期間は拠点に応じて上限があり、短いところだとだいたい7日間しかありません。つまり7日間外泊した場合と1ヶ月間外泊した場合では、どちらも割引額は同じです。
強制的なリレントが発生する場合も:
場合によっては運営側から「この日はリレントさせて」と要請が来ることもあります。この場合「リレント日の30日以上前」に通告してくれるようですが、断ることができません。
リレント中は荷物を管理する必要がある
画像引用元:unito
リレント期間中は私物をロッカー等に保管しておく必要があります。ただし、必ずしも施錠できるタイプではないようです。また、そもそもロッカーがない拠点もあります。
物が少ない人なら問題ないでしょうが、例えば服をたくさん所有しているような人なら、外泊の度にいちいち仕舞う必要があります。
直営店以外はその施設のルールに準ずる
unitoが直接運営している物件は東京にある3拠点だけです、それが以外はそもそもホテルとして普通に運営している部屋を借りることになります。
つまり、まずそのホテルのルールが重視されます。例えばunito拠点では住民票をおくことができます。しかしホテルの場合はまず無理でしょう。冒頭でも述べたように、友人を招くのもホテルだと難しいでしょう。
リレント中の荷物も、ホテルによっては預かってくれるかもしれませんが、直営店のようにロッカーや収納箱が用意されているわけではありません。ホテルらしく「キッチンがない」拠点もあります。
このように、サービスの内容が入居する場所によって左右されるので事前にきちんとチェックしておく必要があります。
そもそも価格が結構安いのが大きなメリットかも
これは廃墟や!(※写真はunitとは無関係です)
てなわけで、実際に利用したわけではないんですが、個人的にはサービス内容よりも価格そのものに大きな魅力を感じました。
例えばこちらの物件は 家賃46,500円でキッチン、シャワー付きです。もちろんドミトリーなので、同居人によっては大変な可能性もありますが、この価格で1ヶ月新宿に住めるのは凄い。
家賃が安いところはリレントの割引額も安くて、この拠点も外泊1泊につき1,500円しか割引されません。ただやっぱりドミトリーだと息が詰まるので、土日はちょっと田舎に出て外泊するってのも気分転換になって良いと思いますし、そうした時にわずかでも家賃が安くなると嬉しいもの。
また、平日はunitoで過ごし、土日はHafHを使って外泊する、という合わせ技も良さそうです。
- unito(新宿):46,500円
- HafH(月5日プラン):16,000円
- 外泊5日した場合の割引:-7,500円
- 月々の費用:55,000円
こうしてみると、月6万円以内で住居+旅の宿を確保できる計算です。かなり魅力的。HafHも縛りがゆるく、毎月プランを変更できるのでunitoと相性の良いサービスだと言えます。HafHについて詳しくは以下の記事でまとめているのでご覧ください。
家を持つ以外の選択肢が増えつつある
私は賃貸の家を手放してADDress、HafHでほぼ1年間暮らしてきました。なんら問題はないし、むしろ費用、部屋の掃除コスト、嫌な隣人への我慢、代わり映えしない風景、などが解消されてとても充実しています。もちろん友人と会う機会が減るなど失ったものもありますが、今のところこの生活を続けるつもりです。
数年前ならこんな生活考えられませんでしたが、住み放題系のサブスクサービスが増えてきたおかげで、賃貸を契約せず特定の家を持たない暮らし、という選択肢もかなり取りやすくなってきたと思います。
私はバイクに乗って日本全国移動しまくってますが、必ずしも長距離の移動をする必要もありません。普段は都内でunitoで暮らし、土日はHafHで鎌倉や群馬の温泉宿に滞在する、みたいな暮らしも良いでしょう。そう考えれば出勤が必要な会社員でも住み放題サービスを利用した生活も十分選択肢に入れられると思います。特に厳しい縛りもないので、興味があればちょっと試してみるくらいの気持ちでやってみると、面白いと思いますよ。
あら、アドレスホッパーって意外と安上がりじゃない?
旅に出る=支出がかさむ。そんな風に思ってましたが、実際のところ宿泊費をサブスクサービスに頼ることでだいぶ削減できます。家を持たずにフラフラ暮らす生活をしながらも、1ヶ月間の支出はだいたい7万円くらいだったという話をご覧あれ!