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和歌山県道221号線の荒れた道
バイクだから行ける道

和歌山です。和歌山とか三重とかその辺は、海岸沿いはある程度栄えてますが、内陸部はもうアマゾンも同然。かなり厳しい環境です。そんな厳しい内陸部を走る和歌山県道221号線の話。

厳しいとは言いつつも途中は片側一車線の素敵な道路となっていて、通称「二階ロード」と呼ばれています(嘘)。そんな綺麗な道路の脇には古い道路があったりするわけです。

当然、そんな道では二階先生の神通力も通用しないので落石がゴロゴロしてるわけですが、これを避けながら進むと見えてきますのが深谷隧道。

深谷隧道の入り口
見えるかあれが深谷隧道

はい、到着です。ここまでの道中なかなか厳しい路面状況でした。車で行くのは絶対におすすめしません。

刻まれるトンネル名
1949〜1999年くらいにかけて活躍した

深谷隧道と彫られています。ちなみに二階先生のご尽力によって(嘘)、バチイケの「新深谷トンネル」が近くに構えてますのが、こちらは旧深谷トンネルということになります。

深谷隧道全景
トンネル内部から聞こえる謎の声

早速突撃と思いきや、なんか不穏な音が聞こえます。最初はラジオの音声かと思って、「え、こんな山奥に農場?熊よけ?こわっ」とか思ったんですが、よく聞くと言葉ではない。

むしろ唸り声、動物の声に聞こえます。となると野犬?家畜小屋?でもこんな山奥に…?それでは実際にお聞きください。

封鎖されたトンネルの奥底からこんな声が聞こえてきたら怖いに決まっています。ヘラヘラしながら突入した結果、自分もあの声の一部になって、次の来訪者を待つ結末が待ってる気がします。

というわけで少しでも強さをアピールするためにTシャツの袖を捲り、逞しい二の腕を見せつけながら内部に入ってみたところです。奥の方まで進むとさらに声はおこ行くなるものの、その正体は見つかりません。一体全体何の音?

と、ここでネタバラシ。その後この声の主について調べてみたところ、どうもカエルの声とのこと。なーるほど。当時はもう暗闇の中から聞こえる声とあって、頭の中ではケルベロスが生成されていましたが、こうやって回答を得た上で聞くと、雑魚キャラがピーピー言ってる声にしか聞こえませんね。

トンネル内部に残された落書き
ラッキーセブン

ちなみにトンネル内部にはいくつかの落書きがありました。ライト持ってなかったので全然わかりませんが、工事用の印とかではなく、参上系のメッセージだったと思います。

しかしまぁこんな山奥でアクセスも大変なのに、心霊スポット化してるしてるんですかね?と思ったけど、我が愛知県にも伊勢神トンネルっていう有名な心霊スポットがあったわ。あそこも途中から細い崖の上を進むことになるので、結構怖い。

一番怖かったトンネル

今回は「音」という初めての攻撃でなかなかビビったんですが、そもそも廃トンネルってのは「暗闇」が怖い。一切の光が無い空間ってのは普段なかなか体験しないからね。

今はもう慣れましたが、当初は暗闇の中で何かが後ろから迫ってくる感覚があり、何度も後ろを振り返りながら歩いたことを覚えています。

そしてこの三重県にある青山トンネル、なんと全長3,432mもあります。真っ暗闇の中、これだけの距離をひたすら歩くのはかなり怖かったです。でも、トンネルを抜けた先には秘境がまっていました。