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蹴上インクラインを空から見るよ
線路、歩道、車道

京都市左京区です。こちらには蹴上インクラインと呼ばれるイケてるスポットがあります。

「インクライン」ってのは「傾斜鉄道」のことで、つまり傾斜を利用した鉄道のことです。

この蹴上インクラインは近代化産業遺産に登録されていて、また周辺も水道関連の施設が綺麗に整備されていて素敵なロケーションです。特に桜や紅葉が綺麗らしく観光スポットとしても人気なようです。

もちろん珍スポット好きも満足できるくらい素敵な場所なので、詳しく紹介します。ぜひご覧あれ。

概要:蹴上インクラインとは

蹴上インクラインの線路上から
前略、蹴上インクラインの線路上から

時は1885年くらい!京都の発展のため、琵琶湖から京都市内に琵琶湖の水を引き込んでいろいろやったろ!という企画が持ち上がりました。

そして1891年くらいに、琵琶湖疏水というながーーーい水路が誕生しました。

これにより、滋賀と京都間で船による輸送が可能になりました。

船を運ぶトロッコ

しかし!この蹴上には高さ35mもの傾斜がありました。船にとって傾斜は致命的です!下るのは簡単ですが、上ることができません。

そこでこの傾斜区間では傾斜鉄道を設けて、陸路で船ごと輸送する、という名案が飛び出したわけです!

蹴上インクラインスタート位置
ここからガンガンに下っていきます

この蹴上インクラインを含め琵琶湖疏水のおかげで京都はバリバリ発展し、今日に至るというわけです。

1948年には輸送路としての役割を終えてしまい、レール等も撤去されてしまいましたが、1997年に復元されました。

以上、蹴上インクラインの概要です。これから詳しくみていきますが、写真だとわかりにくいので動画もご覧ください。長い、けどね!

桜と紅葉が綺麗らしい

蹴上インクライン空撮
レール幅が広い

私が訪れたのは2月くらいのことなので、残念ながら草花の彩を見ることはできませんでしたが、春は桜並木が、秋は紅葉を見ることができて、シーズン中は観光客がたくさん湧くそうです。

京都ということもあって、着物をレンタルして蹴上インクラインで桜と線路を背景にクッソインスタ映えしそうな写真を撮ったりしている人がたくさんいるので、魂が抜かれる派はの人はご注意ください。

実際にGoogleストリートビューでは桜が満開の頃の写真を見ることができます。めちゃんこ人がいます。

蹴上インクラインを辿る

蹴上インクライン自撮り
豆知識:リュックの背負い方がずれてるのは右肩骨折したから

蹴上インクラインの楽しみ方!それは当時に想いを馳せてひたすら傾斜を下ること!

と言っても蹴上インクラインは全長687m。生半可な気持ちで辿ると、途中で絶対飽きるのでご注意ください。

蹴上インクライン上流
琵琶湖から運ばれてきた水の一部たち

いざ上流部分からスタート。

県道143号線と並行する蹴上インクライン

県道143号線と並行しながら傾斜を下っていきます。ちなみに鉄道だけあって、地面には石ころが敷き詰めてあって歩きにくいです。歩道じゃ、ないからね!

蹴上疏水公園

蹴上疏水公園を尻目に歩いていきます。

蹴上インクライン終着点

ひたすら下るとインクラインの終着点、京都市動物園近辺の水路にたどり着きます。ここでまた船を水路に降ろします。

琵琶湖疏水記念館

琵琶湖疏水記念館が併設されていて、琵琶湖疏水の勉強のため立ち寄りたかったけど、午前7時くらいで開館前だったので諦めました。開館まで待てなぁい!

綺麗な水路

綺麗に整備されつつも明治時代の雰囲気を感じ取れます。想像以上に良いところでした。

終着点から来た道を振り返る
終着点から来た道を振り返る

しかし、この後、また、687mの傾斜を上らないといけない!

蹴上インクラインへの行き方

上から見るインクライン

先述の通り蹴上インクラインは県道143号線と並行しているので、徒歩なら143号線の歩道からアクセスできます。

蹴上インクライン上流に続く分かれ道
県道143号線との分かれ道(帰路)

上流から攻めたい場合は、蹴上駅を南に進んだところにある安養寺に続く階段か、分岐点を進めばたどり着けます。バイクならここから行くと蹴上疏水公園辺りで駐車できるので簡単です。

巨大な輝きの像

下流から攻める場合は、「巨大な輝きの像」という両手を空に伸ばしている人の像付近にある階段を下れば一発です。

そしてもう1つは「ねじりまんぽ」の脇道です。

蹴上インクラインとあわせて見てほしい「ねじりまんぽ」

ねじりまんぽ

蹴上インクラインのちょうど真下には、ねじりまんぽと呼ばれる歩行者用のレンガ造りのトンネルがあります。

1888年に作られ、いまだ当時の面影を残しています。

ねじりまんぽを通る

「まんぽ」とはトンネルを指す言葉で、「ねじり」はご覧の通り、レンガを捻った状態で積み上げていることから名付けられたようです。

ねじりまんぽタイプのトンネルは珍しく、蹴上インクラインよりもこのトンネルを目当てにやってくるマニアもいるとかいないとか、いるとか(どっち)。

ねじりまんぽの脇道
おじさんはいつもいるわけではない

で、このねじりまんぽの東側の脇道から蹴上インクラインに入ることが可能です。おじさんが前を歩いているので、後ろをついていくと良いでしょう。

蹴上インクライン周辺施設を空から見る

京都市国際交流会館

蹴上インクラインの周辺にはこれまた良い感じのレトロ施設があります。これは京都市国際交流会館です。カフェもあるそうです。

日夜、交流が行われています。

蹴上発電所

写真右側にあるのが蹴上発電所です。こちらも明治時代に建てられたもの。毎週金曜日に見学ツアーがあるそうで、行ってみたいです。

日夜、発電が行われています(意外と現役!)

蹴上浄水場

遠いですけども写真右奥には蹴上浄水場が見えます。

こちらも現役施設なので内部に入ることはできませんが、5月には一部が公開され、ツツジの花を見ることができるそうです。

日夜…何かが行われている!

南禅寺も行けばよかった

トロッコ

というわけで蹴上インクラインについては以上です。

さて、琵琶湖から運ばれたお水はさらにいろんなところに流れていくんですが、その中でも最大の見所と言っても良いのが、南禅寺にある「水路閣」です。

今回スルーしてしまいましたが、お寺の敷地内をレンガでできたアーチ橋の水路があって、これがもうめっちゃ素敵です。ぜひそちらも訪ねてみてください。

この記事の撮影機材
カメラ1:RX100M7
カメラ2:GoPro HERO7 Black
カメラ3:DJI Mavic Air

関連しない記事:世の中面白い観光地はまだある

全然関係ないけど、瀬戸内海に浮かぶ生口島にある耕三寺もまたイケてる観光スポットでした。知名度は低いかもしれないけど、世の中珍スポットはたくさんありますね!

蹴上インクラインの詳細情報

公式サイト:なし
住所:〒605-0044 京都府京都市東山区東小物座町339
電話番号:なし
場所:Googleマップで見る

営業時間:いつでも
入場料:無料
駐車場:なし
車の場合はちょっと遠いけど岡崎公園駐車場など有料駐車場をご利用ください。

備考:マジいいとこ