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今日の物語はこのトンネル
今日の物語はこのトンネル

熊本県でございます。前回訪れた熊延鉄道の近くに、内大臣森林鉄道があります。旅客鉄道である熊延鉄道とは異なり、こちらはその名の通り森林鉄道です。木材を運ぶ鉄道なのでそのルートは山の合間を縫っていくもので、結構歩くのも厳しかったんですが、それゆえになかなか良い光景を見ることができました。

また、例によって動画を見て頂いた方がわかりやすいです(前半は前回の記事に書いた熊延鉄道についてです)。

観光スポットにも内大臣森林鉄道の名残が

美里町のイケイケ観光スポット「霊台橋」
美里町のイケイケ観光スポット「霊台橋」

熊本県美里町は、たくさんの美しい石橋が残っている町として有名な観光スポットです。この霊台橋にもそんな素敵スポットの1つ。江戸時代に作られた大きな石橋で、1966年までは車道としても使われたそうです。

そしてこの史跡には内大臣森林鉄道の跡が残ります。写真右側に、石橋とクロスする形で小さなトンネルがあるのがわかると思います。

霊台橋
霊台橋を駆け抜けるぜ内大臣森林鉄道

この小さなトンネルを、かつて内大臣森林鉄道が走っていました。

右側の立派なお屋敷の裏あたりを走っていた
右側の立派なお屋敷の裏あたりを走っていた

石橋をくぐり抜けた後も緑川と並走しながら船津ダムの方面に伸びていました。その先はダム湖に沈んでいると聞きます。

綺麗な清流と石橋でした
綺麗な清流と石橋でした

しかしまぁこの霊台橋も渋くて素敵でした。ぜひ動画をご覧頂きたい!

内大臣森林鉄道最大の見どころ!橋の下の小さなトンネル

孤独感
孤独感

さて、霊台橋からしばらく走り、内大臣橋という立派な橋を渡ります。この内大臣橋の
真下には内大臣森林鉄道跡があります。中でも今回の目的としたのが崖っぷちに作られたトンネル跡。これが見たかったので、バイクを降り、崖に沿って鉄道跡を辿っていきます。

踏み外すと結構怪我しそう
踏み外すと結構怪我しそう

森林鉄道は旅客鉄道と比較すると小型なので、当然その鉄道跡も小さなものなんですが、いくらなんでも狭い。

内大臣森林鉄道は1915年に開業し、1962年に廃止されました。廃止から60年近く経つこともあって、たくさん土砂が体積してしまったのでしょう。

こんなところを走る鉄道なんてロマンしかない
こんなところを走る鉄道なんてロマンしかない

まぁ途中からだいぶましになったんですが、それでも落石がいくつか見られてなかなか怖い探索でした。

丸太の橋
丸太の橋

心配になる橋もありました。こんな簡素な橋を一応鉄道が通ってたんですね…。

下が見える
下が見える

ビビりながらも踏破。

内大臣橋の真下にやってきた
内大臣橋の真下にやってきた

そして見えてきました!右上にちょっと見えるのが現役の内大臣橋です。

小さいけど存在感は大きいトンネル
小さいけど存在感は大きいトンネル

その大きな橋の下で不気味に穴を開けて待つ森林鉄道のトンネル。S字なので光が抜けず真っ暗ですが、実際はすぐ通り抜けられる小さなトンネルです。

内部は真っ暗でした
内部は真っ暗でした

はい出てきました。ちょっとしたアドベンチャーを楽しむことができました。

崖下に転落していた車
崖下に転落していた車

ああはなりたくないものだぜ…!

この記事の撮影機材
カメラ1:α7C
カメラ2:GoPro HERO7 Black
カメラ3:DJI Mavic Air

森林鉄道といえば長野

流石に山林の国だけあって、長野県にはたくさんの森林鉄道がありました。その1つ遠山森林鉄道の付近には、木沢小学校という廃校があります。木造の古い学校ですが、広くて保存状態も良く、そして何より無料で見学できるのでとても楽しめたスポットでした。こちらもご覧ください。