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彼らの目線の先には故郷、イースター島が…
彼らの目線の先には故郷、イースター島が…

北海道の珍スポットとしてなかなか有名な聖地、真駒内滝野霊園にきました。札幌からも近いこの霊園には、なぜかモアイ像や大仏が鎮座していて、特にモアイは一見霊園とは全く無関係に見えます。いったいなぜ…?

モアイは多様性の象徴なのさ

進撃のモアイ
進撃のモアイ

入園するといきなり目に入ってくるのがズラリと並んだモアイ像。まぁモアイのレプリカなんてのはある程度日本各地でも見れますが、霊園内というロケーションが面白い。

裏モアイ
裏モアイ

一体につき10mはあろうかという巨体は、まさにイースター島のモアイそのもの。かなり気合の入った力作です。

大小の差は何
大小の差は何

大小ありますが、みなさんタイプは同じ。帽子被っていたり、目玉がついていたり、亜種は含まれていません。

量の海外、味の国産!
量の海外、味の国産!

モアイの隣に観音様。やはり国産は海外と比較すると小さい…!でも造形は国産の方が複雑!

ポテっとしたお尻はプレーリードッグを連想させる
ポテっとしたお尻はプレーリードッグを連想させる

尻モアイ。

背筋はピンピン(見習いたい)
背筋はピンピン(見習いたい)

札幌から車で30分くらいの場所なんですが、それだけでもうこの広大で豊かな大地。北海道アッパレです。そりゃモアイも建てたくなるわ。

裸にマスク
裸にマスク

マスクして流行に合わせてきたモアイ。そんなわけで、なんでモアイなの?という話。公式サイトを見ると以下のように記載されていました。

モアイの『モ』には未来『アイ』には生きるという意味があり、皆様の生きた証を後世へ永遠に伝承できるように建てられました

なんとなくの理解だけど、モアイとお墓には通じるものがあるみたいです。

中途半端マスク
中途半端マスク

その他いろいろなサイトを見てみる限り、「宗派を問わない」という姿勢を見せるもの、という言及もありました。だからってモアイにたどり着くのはなかなかすごい。まぁしかし、やっぱり北海道なんでね、せっかくならモアイみたいにでかいものを建てようと思いつくのも納得です。

頭見えてますよ
頭見えてますよ

で、そんなモアイの周囲をうろうろしていると、モアイの視線の先にはこんもりした丘が見えます。

頭大仏と言う
頭大仏と言う

さあにアップで見ると、頭、ですね。そう、モアイだけでもすごいんですが、真駒内滝野霊園にはご立派な大仏まで鎮座していらっしゃるのです。

その名は頭大仏

ちょっとラベンダー咲いてる
ちょっとラベンダー咲いてる

こちらもまた空間を広々と大胆に使っています。こちらの建築デザインは私のような餓鬼でも知っている、安藤忠雄大先生によるものなんだそうです。

間違えて突っ切ろうとしたことは内緒
間違えて突っ切ろうとしたことは内緒

まっすぐ進もうとすると、水が張られていて、わざわざ迂回しないといけない。でもこれも匠の業。あえて迂回させることで、水で心を清め、日常から非日常に切り替える、ということだそうです。

以前は御霊供養大仏という名前だったらしいが
以前は御霊供養大仏という名前だったらしいが

頭がひょっこり出てます。元々は、丘の上に建てる予定だったそうです。それが丘の上+御簾のようなものを使って大仏の姿を隠すものに発展し、それがさらに頭以外隠しちゃうという現行デザインにたどり着いたみたい。公式サイトをご覧ください。

シャイ大仏
シャイ大仏

大仏ってやっぱり大きいだけあって、屋内出ない限りは遠くからでも見えるのですが、この頭大仏は遠くから見ると頭だけ、近くで見ると胴体だけしか見えません。これも演出の1つなのかは知らないけど、ニクイ設計。

お姿はごくノーマル
お姿はごくノーマル

お膝元にたどり着けば、やっと対峙できます。こんにちは、名古屋から来ました。

SF大仏
SF大仏

天井がないので汚れることもあるでしょうが、かなり綺麗にメンテされていました。

もはや美術
もはや美術

今回は時期を外してしまいましたが、大仏の周りの丘はラベンダー畑となっていて、紫一色に染まるそうです。そして冬季は真っ白に染まり、これまた素敵な光景が見られるようです。

あとストーンヘンジ

墓だったのか

なかなかわからないことが多いんですが、ストーンヘンジまであります。一応、これもお墓なんだそうです。

ムーとか読んでそう
ムーとか読んでそう

もうこうなってくると、モアイと言い、「こういうの好きなんでしょ?」と言いたくなりますが、お墓と言われれば無粋なツッコミはできねぇ。

この記事の撮影機材
カメラ:α7C

とにかくハデにやっちゃった系大仏

なんかもうとにかく金に物を言わせて、理想を詰め込んで作っちゃった系の大仏ってのは、よくわからんけど良いものです。福井県にある越前大仏がまさにそれ。地元の実業家の暴走(ひどい言い方!)によってできたこの大仏は、それ自体も立派だし、さらに広大な敷地や巨大な大仏殿、五重塔もあり、パラダイス空間が出来上がっています。しかもほぼ無人で五重塔なんかは競売にかけられるというところがまたおもしろ…切ない!

の詳細情報

公式サイト:トップページ | 真駒内滝野霊園【公式】
住所:〒005-0862 札幌市南区滝野2番地
電話番号:0115921223
場所:Googleマップで見る

営業時間:頭大仏のみ9時〜16時/園内は7時くらいから開園
入場料:無料
駐車場:あり

備考:園内はめちゃくちゃ広い